競争ではなく、共創を。
シナジー工房は、この想いから生まれた屋号です。
中小企業や個人事業主の現場には、良い商品、良いサービス、良い技術、良い人柄——「良いもの」がたくさんあります。それなのに、ITや情報発信がうまく使えないというだけで、本来の魅力が伝わりきっていない。デジタル化が進まず、非効率な作業に時間を奪われ、本業に集中できない。そんな場面に、私は何度も出会ってきました。
奪い合う競争ではなく、強みを持ち寄る共創を。
私は、頑張る事業者さんの隣に座って、一緒に「もったいない」を解決する仕事をしています。
ロゴの上半分のドットは「ツナグ」と「シナジ」というふたつの言葉を重ねたもの。中央の文字は、両方の言葉に共通する「ナ」——重なり合う場所こそが、シナジーの生まれる場所です。右肩上がりの階段がひとつだけ枠を飛び出しているのは、「登った先に光がある」から。
主役は、あなた。私は隣で支える人
学生時代、仲間とオンラインゲームに夢中になっていた頃の話です。みんなが強い戦士や派手な魔法使いを選ぶなか、私は回復役や補助役ばかり極めていました。一人では敵も倒せない弱い役です。それでも、仲間がピンチになる前に先回りして回復をかけ、気持ちよく戦えるように支えて、「痒いところに手が届くね」と言われる瞬間が、何よりうれしかった。
振り返れば、私の原点はここにあります。
やりたいことに向かって頑張っている人を、そっと手助けすること。
主役は、良いものを持っているあなたです。私はその隣で、あなたが本来の力を発揮できるように支える。シナジー工房は、そういう役割の工房です。
「3日かかる仕事が、数分で終わった」
学生時代のインターンシップで、ある工場に行きました。初日に任されたのは「1ヶ月分の温度データを、手作業で間引いてほしい」という仕事。まともにやれば3日かかる作業です。私は30分だけ勉強して、Excelの自動化機能で数分で終わらせました。担当の方の驚いた顔を、今でも覚えています。
うれしさと同時に、こう思いました。
日本の現場には、「知っていれば数分で済むこと」に、どれだけの時間が奪われているんだろう。
その後、大手ディスプレイメーカーと大手半導体メーカーで開発エンジニアとして働き、面倒な評価作業を自動化して工数を10分の1にする、といった「カイゼン」を積み重ねてきました。いま思えばあのインターンの日から、私はずっと同じことをやり続けています。
「通訳」がいれば、敵じゃないことがわかる
3社目は、地元茨城のロボットベンチャーでした。そこでは、本社のエンジニアと製造現場の間に、深い溝がありました。現場は「本社が何を言っているのかわからない」、本社は「現場が勝手に動く」と、お互いに不信感を募らせていたのです。
私は製造部門の責任者として間に入り、両方の言葉を「翻訳」して回りました。すると、少しずつお互いの理解が進み、当たり前のことがわかってきます——お互い、敵じゃなかった。それから7年、現場は見違えるほど強くなりました。
難しいITの言葉と、現場の言葉。専門家と、事業者さん。つなぐ人がいるだけで、バラバラだった力は同じ方向を向きます。これが、私が体験してきた「シナジー」の正体です。
「やってあげる」ではなく、「一緒に作る」

コミュニティの交流会に初めて参加したとき、「名札を忘れた人がいたら困るだろう」と、参加者全員分の名札を作って持って行ったことがあります。結果は空回り。すでに自分の名札を用意していた方々を、かえって困らせてしまいました。
いまは、その場で一緒に名札を作って手渡すスタイルの会を毎月開いています。先回りして「やってあげる」のではなく、隣に座って「一緒に作る」。出来上がったときの笑顔が、まったく違うんです。
パソコンの相談も、まったく同じだと考えています。代わりに操作して終わりでは、また同じところで困ってしまう。一緒に手を動かして、「自分でできた!」までお付き合いする。工房とは、そういう場所でありたいと思っています。
お約束すること
- 売りません。私の仕事は商品を売ることではなく、あなたのお困りごとを一緒に解決することです。雑談から始めましょう
- 専門用語を使いません。「わからない」と言わせない説明が、私の腕の見せどころです
- 三方良しでやります。あなたに良し、私に良し、あなたのお客様に良し。どちらかが我慢する関係はつくりません
- できないことは、できないと言います。そのかわり、できる仲間を探してつなぎます。手を広げすぎてご迷惑をおかけしないことも、誠実さだと考えています
良いものが、ちゃんと伝わる日本へ
かつて日本には、世界と渡り合う元気がありました。いまも現場には、世界に誇れる「良いもの」が眠っています。足りないのは中身ではなく、伝える力とつながりだと私は信じています。
ひとつの工房にできることは小さいかもしれません。それでも、目の前のお店の「もったいない」をひとつ解決するたび、日本は少しだけ元気になる。その積み重ねの先に、競争ではなく共創で強くなる日本があると本気で思っています。
「シナジー」という言葉が、絵空事ではなく、実感を持って良い言葉だと思ってもらえるように。
つなぐことが、ちからになる。——シナジー工房 代表 椎名 誠
代表プロフィール
椎名 誠(しいな まこと)
シナジー工房 代表/茨城県つくば市を中心に活動
1998年、小学5年生のとき、父が買った1台のパソコンと出会う。以来28年、パソコンとともに歩む(自作PC組み立て歴10台以上)。
小山工業高等専門学校 電気情報工学科でロボットコンテスト・プログラミングコンテストに打ち込み、全国高専プログラミングコンテスト課題部門で審査委員特別賞、BCN ITジュニア賞2007を受賞。筑波大学大学院で自律移動ロボットを研究。
卒業後は、大手ディスプレイメーカーで電源回路の開発と評価自動化に従事。大手半導体メーカーでは評価工数を10分の1に削減。その後、地元茨城のロボットベンチャーで製造部門長・情報システム部門長を兼務し、開発と現場をつなぐ「通訳」として組織づくり・品質向上を主導。
副業として始めたIT相談は35回を超え、事業者向けレッスンとあわせて全件で高い評価をいただいています。2025年、シナジー工房を開業。
- 保有資格: 基本情報技術者(国家資格)
- 好きな言葉: 三方良し/今日が人生で一番若い日
- 趣味: 燻製づくり(自家製ベーコンを友人に配るのが恒例)、ホームパーティー、キャンプ、DIY
